ローム純利益83%減 2024年4〜6月期の決算分析
概要
ローム株式会社は、2024年4〜6月期の連結決算において、純利益が前年同期比83%減の34億円となったことを発表しました[1][2]。この減益の背景には、産業機器向け半導体の需要低迷が大きく影響しています。
決算結果の詳細
売上高と純利益
2024年4〜6月期の売上高は、前年同期比で3%増の4800億円となりましたが、純利益は大幅に減少し、34億円となりました[1][4]。
営業利益
営業利益は前年同期比92.8%減の12億円でした[2][5]。これは、産業機器市場での需要低迷が主な要因です。
減益の要因
産業機器市場の低迷
産業機器向け半導体の需要が大幅に減少したことが、今回の減益の主要因となっています。特に、国内市場での需要低迷が顕著でした[1][6]。
円安の影響
円安が海外販売にはプラスの影響を与えたものの、国内市場の低迷を補うには至りませんでした[7]。
今後の見通し
設備投資と成長戦略
ロームは、炭化ケイ素(SiC)を使ったパワー半導体の分野で引き続き成長を見込んでおり、2024年度には1600億円の設備投資を計画しています[3]。特に、中国や欧州向けの売上が堅調に推移しています。
市場の回復見込み
ロームは、2025年3月期には産業機器市場が調整局面を脱却するとの見方を示しており、今後の市場回復に期待しています[3]。
まとめ
ローム株式会社の2024年4〜6月期の決算は、産業機器市場の低迷により大幅な減益となりました。しかし、SiCパワー半導体分野での成長戦略や設備投資計画により、今後の回復が期待されます。